合格体験記

2024年 脳血管内治療専門医試験 合格体験記2

プロフィール

ペンネーム:Suzaku2021 様
医師免許取得後年数:15年以上
脳外科専門医取得後年数:10年以上
試験勉強開始時期:2024年1月1日
筆記・口頭実技試験:合格

勉強で苦労したこと、意外だったこと、印象に残ったことなど

 これまで開頭術者として生きてきました。若い時から血管撮影検査が苦手で、血管内治療は上司・同僚・部下に任せてきました。今回、血管解剖を改めて勉強しました。これまでCEAの邪魔になる血管という程度の認識であったAPAが、舌下神経、IX, X, XI、さらには顔面神経までも栄養する血管で、dAVFでは主役級の役割を果たしていることに改めて驚きました。これからはCEAの時も、優しくしてあげようと思いました。

購入したテキストの感想

 とてもよく調べられていると感じました。特にpivotal論文のinclusionや結果などの細かい数字をまとめられているのは感服です。とても役に立ちました。

本番でのメンタル

 高齢受験なので、記憶力の減退をひしひしと感じていました。ただ、筆記・実技ともに、やり切った感はあったので、落ち着いて受験できました。筆記はけるぴーさんのテキストよりも優しい問題が多く、安心して取り組めました。ただ、読影問題で、読み落としが結構ありました。

後悔や反省点

 DSAの読影は、できるだけ臨床・教科書で取り組んでいましたが、やはり本番では読み落としがありました。臨床力を試される問題だと思います。若い時から、DSAレポートを自分で記載する習慣、わからない血管は教科書で確認する癖をつけないといけないと感じています。

受験生へのアドバイス

 けるぴーさんの教科書の方が難しいです。なので、できるだけ暗記すると本番は安心です。それ以外に、暗記する項目を箇条書きにするといいです。私は70ページほどの資料を作りました。あと、筆記試験は読影問題が多いです。dAVFやnormal valiantなど、普段からできるだけみておくのがいいです。最低でもいろんな教科書を読むようにしたいです。

 口頭実技試験は、臨床力を試されます。セッティングから1人でできるようにしておきましょう。トラブルシューティングもCEPなどでできるだけたくさん知識を習得しましょう(なかなか実際にはありませんからね)。読影は筆記にも役立ちますから、できるだけたくさんの写真を読影しましょう。