プロフィール
ペンネーム:けびん 様
医師免許取得後年数:10年以上
脳外科専門医取得後年数:5年以上
試験勉強開始時期:2024年3月頃
筆記・口頭実技試験:合格
苦労したこと
過去問がない試験なので、覚えるべき知識の範囲や深さなどがわからないなかで勉強を進めていくしかなく、常にこれで十分だろうかと思いながらの勉強でした。また、脳外科専門医試験以来の久しぶりの試験のため、試験勉強そのものに対するブランクがあり、年齢を重ねてきたことで覚えること自体が難しくなったことも苦労した点となります。これらを日常の診療を行いながらなので、なかなかまとまった勉強時間の確保ができなかったことも苦労しました。
意外だったこと、印象に残ったこと
文献や教科書で習得する必要がある知識は勉強して覚えていくしかないですが、日常診療での考え方や普段行っていることも、とても大切だと感じました。例えば、ワーキングアングルの考え方・取り方、実際の脳血管内治療が進行していく過程で撮影するアンギオの所見がどうであるかなど。
購入したテキストの感想
上に述べたように覚えるべき知識の範囲や深さがわからないなかで勉強するしかないですが、本テキストは各疾患や項目ごとに必要な事項が網羅されていますので、勉強範囲の「道標」になりました。本テキストを軸として勉強したことで、もっとも効率よく進めることができたと思っています。メインテキストは一問一答形式での掲載であるため、直前まで覚えたかどうかの確認に使用できました。精選模擬問題集も解説がわかりやすく、曖昧な事項の確認に使用できました。口頭試験対策問題集もどのようなことが聞かれるかの確認に使用できました。後輩が受験する際は必ず本テキストのシリーズをお勧めします。
本番でのメンタル
やるべきことはやったはずという思いと、それでもどのような問題が出るかわからないという不安が入り混じる気持ちで試験に臨みました。わからない問題も多数ありましたが、テキストのおかげで解けるものも十分あり、試験時間的には焦ることなく、始まってしまえば集中して取り組むことができました。口頭試問は当然ながらとても緊張しました。デバイス関門で忘れて飛ばしてしまいそうになった操作があり、頭が真っ白になりかけましたが、落ち着いて着実にすることを心掛けました。
後悔や反省点
可能な限り早くから勉強を始めるに越したことはないと思いました。普段の診療で経験する1例1例について、術前の戦略~術中~術後に振り返るまでをより大切にするべきであったと思いました。
受験生へのアドバイス
勉強を始めるのも、試験を受ける年齢も、早いに越したことはないと思います。難易度は確かに高い試験であると思いますが、着実に知識や経験を積み重ねることが基本になると思いますので、普段から1例1例を大切にして学んで頂ければと思います。