脳血管内専門医

脳血管内治療専門医試験について

こんにちは、けるぴーです。
以下は、脳血管内治療専門医試験に対するの私の見解です。

脳血管内治療専門医試験は、数ある専門医試験の中でも特に難易度が高く、合格率の低い試験です。直近第23回専門医試験(2024)の全体合格率は69.7%でした。
この試験は、そもそも受験資格を得ること自体が難しく、難易度の高い脳神経外科専門医試験等を突破し、かつ血管内治療の必要症例を充足することが必須条件となっています。
この厳しい条件を満たした医師であっても3割が不合格となるという事実は、いかにこの試験に合格することが難しいかを物語っています。

では、なぜこの試験の合格率は低いのでしょうか?
主に以下の理由が考えられます。

①  多忙で勉強時間が確保しにくい
②  膨大な勉強量が要求される
③  試験の出題範囲が明確でない
④  勉強資料が入手しにくい
⑤  口頭実技試験の実力まで求められる

①については、個人の環境による影響が大きく、対策は限定されがちです。
②および③については、解剖学、生理学、疾患理解に加え、デバイスや最新の研究に関する詳細な知識も求められます。さらに「◯◯研究は試験範囲内(外)」といったように出題範囲が明確に定められていないため、どこまで勉強すれば良いかがわからず、途方に暮れてしまうこともあります。
④に関しては、先輩からの資料の引き継ぎや再現問題などが、所属施設や人間関係に依存しやすく、施設間で情報格差が生じることがあります。役立つ資料もありますが、こうした資料には誤った知識が含まれている場合もあり、注意が必要です。

①〜④の問題を解決すべく、5年前からオリジナルの問題集を作成しています。想定される出題範囲を可能な限り整理し、各項目で求められる知識、エビデンスをまとめています。

知識の整理や網羅には、筆記試験対策問題集が役立ちます。
理解が必要な内容や、多くの受験生が「捨て問」としやすい分野を効率よくピックアップし、講義で解説する精選模擬問題集+集中講義も作成しています。

⑤については、実際の治療参加、周術期臨床、及びカンファレンスが最も重要ですが、口頭試験で本来の実力を発揮できるようにするための口頭試験問題集も作成しています。
是非、皆様の勉強に役立てて下さい。

皆様の専門医試験合格を心よりお祈り致します。

けるぴー